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2008年 01月 22日
ここにも時々遊びにきてくれるあるひと(^^)が「アリス部」を立ち上げた。 左のリンク先にあるとおり、『不思議の国のアリス』をテーマにした作品を制作してWeb上で見せ合おうという面白い試みだ。絵でもコラージュでも立体でも手芸でも銀細工でも何でもいいそうなので、興味とひまのあるかたはぜひご参加を。 『不思議の国のアリス』はチャールズ・ドジスン(ルイス・キャロルの本名)が勤め先の学部長の小さい娘たちに話してきかせた作り話がもとになっている。いちばん小さいアリス(10歳)はその話を文字で書いてくれるようにせがんだ。アリスが可愛くてしかたがなかったドジスンはそれに応じて子どもでも読めるようにていねいな字で書き、自分で絵までつけて、製本させてアリスに贈った。それが右にある本(もちろんこれは1985年発行のファクシミリ版)で、原題は"Alice's Adventure under Ground"(アリスの地下冒険)といった。 ドジスンは友人たちに勧められてこの本を出版することにする。その際に原本の2倍の長さに書き直し、挿絵を専門家のジョン・テニエルに依頼し、タイトルも何か鉱山に関係した本と間違われるといけないというので"Alice's Adventures in Wonderland"(アリスの不思議の国の冒険)に改めた。それがいまも世界中で読まれているヴァージョンで、アリスが長い間大事に持っていた一冊しかない手書きの本とはだいぶ違う。 だがアリスが75歳のとき、夫が死んでお金が必要になり、「あの」アリスと言われることに疲れてしまったこともあって、ついに彼女はこの手書き本を手放すことにした。本はサザビーのオークションで売却された。近年になって、この本の最後のページに貼られていたドジスン撮影のアリスの小さな写真をはがすと、その下にアリスの顔が描かれているのが発見されたそうだ。それが下の写真。 一冊の本にまつわる物語も、本そのものに劣らず面白い。 下は80歳になったアリス(1932年)。この2年後に亡くなった。
by Kcouscous
| 2008-01-22 02:36
| 製本/本
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Comments(10)
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nabetsuma at 2008-01-22 12:40
アリス、ちゃんと読んでいないのでお初コメントは
ちと気恥ずかしいが、 写真をはがすと、下にイラストがでてくるというのは す・て・き! ルイス・キャロル、なかなか絵がうまい! で、サザビーでお幾らで落札されたんですか? どきどき・・ P.S. 師匠・・さきほど届きました!
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食い倒れ
at 2008-01-22 16:18
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アリスはトラウマです。高校3年の秋(!)文化祭でクラスの出し物としてミュージカルをしました。
音楽係りや舞台装置の係りに漏れたので、兵隊として胸にクローバーのアップリケをつけたデカTシャツに槍持って踊りました。 消し去りたい思い出です。(TT)
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min_y at 2008-01-22 17:06
アリス部、楽しそうですね。
(私も参加してみたいけど、私に何か作れるだろうか?) お話の中のアリスって、おしゃまさんでちょっとコケティッシュ。 ご本人もそうだったのかしら? 80歳のアリスさん、なかなか素敵なおばあさま。
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Kcouscous at 2008-01-22 21:04
*nabetsumaさん
いまの価値にするとどのくらいかわからないんですが、15,400ポンドで落札されたそうです。本についた値段としてはイギリスの最高記録だったそう。 nabeさんもヤフオクの次はサザビーに挑戦しては?
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Kcouscous at 2008-01-22 21:09
*食い倒れさん
高校の文化祭でアリスのミュージカルをやるとは、ずいぶんハイセンスなんじゃないですか。槍を持ってその兵隊の踊りを踊っているところを想像すると、とても微笑ましいです(^^)。 ぜひ何かアリスグッズを作成して、長年のトラウマを解消してください。
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Kcouscous at 2008-01-22 21:16
*min_yさん
本を贈られたほうの現実のアリスは、うつむきかげんの写真ばかり残っているように、繊細で内気で、お話のなかの強いアリスとはだいぶ違うタイプだったようです。だからこそこのお話に惹かれて、わざわざ書いてもらって70年間も大事に持っていたのかもしれませんね。
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EKreidolf at 2008-01-23 14:26
J.R.R.トールキンも絵の上手な方でしたがルイス・キャロルがこんなにハイセンスだったとは知りませんでした・・・。小さいころなぜか<鏡の国のアリス>はあったのに、<不思議の国・・・>はなかったので、アリスについては何にも知りませんでしたので、こうして深いことを知ることが出来てとっても嬉しいです。アリス部にはですので、参加できないけど、大切なむすめに手作り本をプレゼントしようかと思いました。・・・超・不精者なのでまごに手渡す本になるかもしれませんが・・・。
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あるひとです
at 2008-01-23 16:15
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こんにちは。また紹介してくださってありがとうございます。
書き込みは時々ですが、おじゃまはしょっちゅうしておりますですはい; ディズニーのアリスしか知らんのに、部なんか作っちゃって、まあ、ほんと、アレですが、こうして少しずつ皆様のおかげで知識が増えつつある今日この頃でございます。 写真の下に手書きのアリス。興味深いです。 「似顔絵描いちゃった。うーん・・でもイマイチ気に入らんな・・・ええい、上から写真貼っちゃえ!」て、私か、それは。 銀細工、お待ちしております。蝋細工でももちろんOKです。
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Kcouscous at 2008-01-23 22:41
*EKreidolfさん
ルイス・キャロルにはラファエル前派の友だちがたくさんいたので、その影響で自分も絵を描いたんでしょうか。たったひとりの知人の子どもに贈るためにこんな手のこんだ絵本を描いたとは驚きです。 お嬢さんに手づくり本のプレゼントなんて最高ですね〜。 お孫さんに…というのはかなりの長期的計画ですが(^^)がんばってください!
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Kcouscous at 2008-01-23 22:55
*あるひとさん
やや、あやしい書き込みか?!と思ったら、なんだ、あるひとさんでしたね(^^)。 いや、実にユニークで面白い思いつきだと思います。私はメインイベントには参加できないと思うので、周辺で自主的広報活動をしてみました〜。 似顔絵は可愛いアリスにあんまり似てなくて気に入らないから、この可愛い写真を貼っちゃえ!というのは、すごく当たってると思います。ルイス・キャロルがあまりアリスを可愛がるので、親がちょっと警戒したというゴシップも残ってますね。あ、物語とは関係ないですが。
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