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2007年 02月 23日
この本、すごく面白い。藤井咲子『おじいちゃんの封筒』(ラトルズ/2007)という本。短いまえがきとあとがきがあるだけで、あとは全ページ封筒の写真でできている。編者のおじいさんが80歳ごろから95歳まで、チラシやティッシュのケースやあらゆる不用な紙を使って、朝から晩までつくっていた封筒なのだそうだ。 紙を継ぎ足してあったり、穴を別の紙でふさいであったり、ヤスリで削ってあったりして不思議に美しく、見飽きない。 このひとは大工の棟梁だったが、引退してから「年寄りは生産しちゃいけない」と言って、こんなものをつくっていたのだという。なにか楢山節考みたいな考え方で、すぐにはうんとは言えないが、つねに手を動かして、経済生産でない、大して役に立たないものをつくらずにはいられないこのおじいさんは、私の先輩だ。彼はこれを「紙の仕事」と呼んで、盆も正月もなく熱中してつくっていたそうだ。 この大量の写真を見ていると、人間の営みというようなものが強く迫ってくる。
by Kcouscous
| 2007-02-23 00:16
| 製本/本
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Comments(6)
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daikatoti at 2007-02-23 20:36
こんばんわ、おじゃまします。なんだかkcouscousさんのこの文章
だけでも感動してしまいました。このかたなんか作らずにはおれなかったんでしょうね。この画像だけでも美しさが伝わってまいります。
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Kcouscous at 2007-02-24 01:23
daikatotiさん、はじめまして。ようこそ〜。daikatotiさんも美しいものをつくったり集めたりせずにはいられないかたのようですね♪
そう、このおじいさんは毎日つくらずにはおれず、紙が足りなくなるので、そのうち工程を増やすために厚紙を剥がす作業も入れるようになったそうです。それを読んで、じんときました。
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nabetsuma at 2007-02-27 21:03
あら、totiさんじゃないですか!?
ダメでしょ、寝てなくちゃ・・・ というのも、totiさんはこのカキコした翌日から 風邪ひいて寝込んでいたようです。 あら、でもどうやらすでに復活したみたい。 うつくしいものにひかれてこちらを訪問した水瓶座のふたりでした。
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Kcouscous at 2007-02-28 10:20
あら、おふたりはお知り合いだったんですか? 巨大なネット空間のようでも、いろんなところでつながっていて案外スモール・ワールドですね。
nabetsumaさんこそ、もう出歩いていていいんでしょうか? おふたりとも、なおお大事に〜。 水瓶座って、切れ味鋭いひとたちなんですかね?(^^)
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daikatoti at 2007-03-05 16:22
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Kcouscous at 2007-03-06 22:12
いやいや、どんどんさわいでくださいませ。
首のほうもお大事に〜。
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