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2019年 02月 03日
スーパーで「あんこう鍋セット」というパックを売っていたが、開けてみたら肝は入っていなかったので、ただの寄せ鍋になった。 まあ、おいしかったけど。 *今日の一冊 『屋根裏の仏さま』ジュリー・オーツカ/岩本正恵・小竹由美子訳(新潮クレスト・ブックス/2016) 小説はあまり読まないが、この新潮クレスト・ブックスはとても好きなシリーズ。値段が高くて、本文紙がわら半紙のようですぐに日焼けしてしまうにもかかわらず、どれも表紙がきれいで、小説を読む楽しさが味わえる。これもそんな一冊。 「百年前、『写真花嫁』としてアメリカに渡った日本の娘たち」の物語が、「私たち」という一人称複数形の集合の物語として語られているのが画期的。 私はすごく若いころ、北米に移住した日系人たちの何人かに会ったことがある。第二次世界大戦中は強制収容所に入れられていたとか、「ロッキーの道付けはみなわしらがやったんですよ」ととつとつと語るごま塩頭のおじさんの話とか、「あのひとは私が洋裁ができるから稼げると思って、嫁にほしいと呼び寄せたのよ」と、話が違うという顔で愚痴るおばさんの話を聞かされたり、一世の自分のおじいさんは山に畑をつくってひとりで暮らしていて、英語ができないので一度もしゃべったことがないという孫の三世の女の子と友だちになったりしたので、この物語に出てくる人たちはみな知っているような気がする。身につまされる。 それにしても著者のジュリー・オーツカは1962年のカリフォルニア生まれなのだ。3歳でイギリスに渡ったカズオ・イシグロにしてもそうだが、自分の知らない時代、自分の知らない国の町や村や人々の暮らしを、まるで自分が経験したかのようにリアルに書くことに驚かされる。それが豊かな想像力というものなんだろう。
by Kcouscous
| 2019-02-03 12:33
| 製本/本
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Comments(4)
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morigurasi at 2019-02-05 11:48
知ってる。この人の名前。ブックレビューで見つけて読もうと思って忘れていました。こちらで買えるし。
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Kcouscous at 2019-02-05 14:35
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とっしゅ
at 2019-02-11 13:24
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今年の味噌仕込みがやっと終わりました。
大豆を買いに行った農協の店で、種麹なんてのを売ってるのを見てしまい、発酵マニアとしてはつい手が出て、米麹から手作りするはめになってしまいました。 麹の出来にやや難ありなんですが、ちゃんと味噌できるかな〜。 結果は天の味噌汁=天のみぞ知る、であります。
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Kcouscous at 2019-02-12 10:07
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