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2017年 02月 01日
このごろよく本屋の店先で見かける『日本一簡単に家で焼けるパンレシピ』(宝島社/2014)という本。どんなに簡単なんだろうと興味を引かれて、買ってその通りに焼いてみた。 15分で焼けて、熱々のをちぎって食べるのは確かにおいしかったが、「日本一」ってのは言い過ぎでしょう。だいたい「日本一」とか「世界一」というのにほとんど根拠はない。 まず粉やドライイーストや水の量はきちんと計る。近所迷惑になるような音と振動で叩く必要はありません、「叩かないから静か」とあるが、粘土を菊練りするように5分間こねるのはふつうのパンづくりと変わらない。「毎日のちょっとした時間を見つけて作れる」し「家事の合間にできる」、ただ「ほったらかす」「ほったらかす」「ほったらかす」と三度も書いてあるが、これはつまり第一次醗酵、ベンチタイム、第二次醗酵のことである。そして「室温」でほったらかしておけばちゃんと醗酵しているというのは、このお宅の室温が25℃だからである。うちのように冬の室温が10℃以下になるようなところでほったらかしておいたら、どもならんのである。
この本のうまいところは、そういう言葉づかいのうまさなのだと思う。「ほったらかすだけ」、「水分を変えるだけ」「具を変えるだけ」でこんなものもできちゃうという言い方。内容工程はふつうのパンづくりと大して変わらないのだが、そういう言い方でハードルを下げて、初めての人にもやってみようかなという気を起こさせる。この本の長所といえばそこだろう。20cm×20cmのテフロン加工のちゃんとした焼き型が付録について1800円ちょっとというのもお値打ち感がある。
by Kcouscous
| 2017-02-01 18:38
| 食べるもん
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Comments(6)
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bongsenxanh at 2017-02-02 00:51
Kcousさんの料理本書評、面白い…!
そうか、確かに言葉づかいのうまさですね。 ほったらかすだけ=醗酵っていう言い方、確かに確かに。 そして実のところはそこいらの普通の料理本と内容的には大差ないというところがまた面白い^^ Kcousさんの焼いたパン、焼き型からそのままちぎって食べたいです…
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mican-lingo at 2017-02-02 08:41
夫が暇で困っているようだから
買い与えようかト。
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Kcouscous at 2017-02-02 21:09
*ふえさん
そうなんです!「バターをあまり入れていないので手も脂っぽくなりません」とえばっているけど、そもそもバターを使わないパンのレシピだってたくさんあるんだし、「打ち粉をしないから台所も汚れません」と断定するけど、それは個人の汚し方しだいなんじゃ……とか、ついツッコミを入れたくなって その誇大広告的物言いがどうも気になりますが、まあ焼き上がるものはおいしいから許そう(^^)
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Kcouscous at 2017-02-02 21:10
何だか紙一重で詐欺の手口みたい。
そういえば大晦日に年越しそばを初めて手打ちで作ってみましたが、バターを入れないので脂はつかないし、放っておくことすらいらないので、家事の最中でもあっという間にできましたよ。
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Kcouscous at 2017-02-07 23:56
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