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2014年 02月 15日
降り止まない雪。 道路脇はもう積み上げる場所がないくらい。こういう日に出かけなくてもいいのは本当にありがたい。 *読みかけ本 Ruth Ozekiの"A Tale for the Time Being"という小説。これが最初からぐいぐい面白い。巨大津波に襲われた日本からがれきが漂着し始めたカナダ・バンクーバー島の浜辺で、作家のルースがアイスボックスを拾う。中から出てきたキティちゃんのランチボックスには、ナオという名の日本の女子高生の日記が入っていた。ナオは帰国子女で、壮絶ないじめにあって学校に行かなくなり、秋葉原のメイドカフェに入り浸ってこの手記を書いている。ナオには尼寺に住む104歳の曾祖母がいて、彼女の心のよりどころになっている……。 2011年に東日本大震災があり、その2年後には太平洋の向こう側でそのできごとを題材とした小説が出版されているということに、まさしくグローバル化の時代を感じさせられた。hentaiやotakuという語がふつうに使われ、道元禅師や、『正法眼蔵』や、「あるときや/ことのはもちり/おちばかな」という句などが“ひらがな”で出てくる。こういう小説が日本の芥川賞に匹敵するイギリスのブッカー賞の候補になり、北米でも広く読まれているのだ。「おもてなしで世界の方々に美しい日本を知っていただきたい」なんて皮相なことを言っている場合ではない。 さて、ナオはいま生きているのか? はたまた津波で流されたのか? ハローキティのランチボックスはどうしてカナダまで流れ着いたのか? 続きをご期待ください(読み終えれば)。
by Kcouscous
| 2014-02-15 21:19
| 製本/本
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Comments(14)
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nabetsuma at 2014-02-15 21:55
はい、続きを期待しておりまする〜
仙台から2人目の金メダリスト、おめでとうごじゃりまする〜
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Kcouscous at 2014-02-15 22:54
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nabetsuma at 2014-02-16 08:32
しずかちゃん〜
そっかー、世の中はグローバルでリアルタイムなんですねぇ。それをキワモノでなく書けるのなら素晴らしいと思います。ところでうちは、去年の暮から一度もテレビをつけていません。特にNHKは見る気がしなくなったもので。当然ソチコチで開かれているというオリンピックも見たことない。非国民なのかなぁ‥‥。
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motot
at 2014-02-16 11:00
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Kcouscous at 2014-02-16 13:59
*nabetsumaさん
そっか〜、あのひとは銀メダルかと思ってた。あのころはフィギュアスケートに関心がなく、ほとんど見てませんでした。いまは大好き。
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Kcouscous at 2014-02-16 14:06
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Kcouscous at 2014-02-16 14:12
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bongsenxanh at 2014-02-16 20:05
そも、ランチボックスに日記が入っているという謎が~~~。
それも乞うご期待、でしょうか。 Kcousさんの文を読んでいて、恥ずかしながら「皮相」という言葉を知らず、「皮相?悲壮じゃなくて?悲愴でもなくて?あれあれ???」と、辞書を引きました。 勉強になりまするm(_ _)m
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Kcouscous at 2014-02-16 23:14
豪雪地帯に、お住まいの様ですね。本当に地球は温暖化しているのでしょうかネ。
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ハル
at 2014-02-19 23:24
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大雪お見舞い申し上げます。
今冬、会津は楽でした。相変わらず雪の壁に囲まれてはいますが、毎日降り込められないので心身ともに伸び伸びしました。 慣れないところの大雪はほんとうに大変と思います。どうぞお気をつけて。 「ちびくろサンボよ すこやかによみがえれ」が届いたのでゆっくり読むつもりです。
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Kcouscous at 2014-02-20 10:52
*柳さん
いえ、風は冷たいですが、ふだんは雪が少ない地域なので、どっと降られると対応が追いつかないのです。お年寄りは昔はもっと寒かったとみな言うので、やっぱり温暖化しているんだろうと思います。
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Kcouscous at 2014-02-20 10:59
*ハルさん
あの恐るべき雪の壁に囲まれている会津の方に大雪見舞いを言っていただくと恥ずかしいですが^^ 慣れていないところは備えもないから大変なんですね。山形や盛岡から来た人たちが市中心部の道路も除雪してないなんて信じられないと言っていました。市長、どうした! 『…よみがえれ』読後に感想をブログで紹介してくださいね。
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