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2013年 10月 16日
初めての三段のはなぎれ編み。 はなぎれ(花布)とは、本の背の部分の天地に付いている細い帯のようなもので、本の補強と飾りの両方の意味を持つ。いま書店で売られている本のはなぎれは、機械織りのテープ状のものを接着剤でちゃっちゃっと貼っただけの単なる飾りだが、本来はこよりを芯にし、それに絹糸を巻き付けるようにして手で編みながら、ページに綴じ付けていく。 練習には少し太めの穴糸を使った(写真下方のはなぎれ)が、本番では細い絹の縫い糸を使う((写真上方)。糸が細いのでものすごく扱いにくく、慣れないせいもあって、この2cmほどの小さい虫のようなものを1個編むのに2時間かかった。はなぎれなど不要な大量生産本がほとんどで、電子書籍だってあふれている時代に、なぜこんなことをするのかについては、いわく言い難いものがあります。
by Kcouscous
| 2013-10-16 21:01
| 製本/本
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Comments(6)
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stcl at 2013-10-18 22:01
あらまんず、こんなちゃめっけぇものよぐあむっちゃ!おらでぎね。
本というものは工芸と親密なのでしょう。ウィリアムモリスも柳宗悦も。そういえば中国では書物への偏愛ぶりに、「書鬼」「書痴」「書豚」の3ランクがあるとか。工芸性とはまた違いますけど…
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Kcouscous at 2013-10-19 20:15
*stclさん
魚をおろせるんだがら、あんだもでぎる^^ まあウィリアム・モリスのプライベート・プレスは究極の目標ですが、本が希少品だった時代から人は本を書き写し、手彩色したり綴じたりして自分の本をつくってきたわけだから、つねに工芸性と密接だったってことですね。
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とっしゅ
at 2013-10-20 11:27
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へぇ、そういうことをするんですかぁ。
以前皮装丁の本の展示を見に行った時もそうでしたが、何とまぁ手間のかかる一品生産をすることよ、と思いました。 出版がマスプロでなかった頃の伝統なんでしょうね。 電子本とはなんたる隔たり…。
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Kcouscous at 2013-10-21 08:18
*とっしゅさん
そう、こういうことをするんですよぉ。 糸や針やのこぎりや金槌を使って本をつくるということに最初はびっくりしましたが、そういう手仕事が好きな人がいるかぎり、電子本が主流の世界になっても、伝統的な紙の本はなくならないでしょうね。
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bongsenxanh at 2013-10-21 23:53
本題からは少しずれますが、そもそも「はなぎれ」っていう言葉からしてもう、美しいですよねー。
音の響きもきれいですし。 本当に日本語ってなんて美しいんだろうって思います。 ちなみにわたくし、電子書籍というものとはまったく無縁に生きております(^^;) 紙を手でめくる本が、私にとってすべてです。 そう言えば、音楽も未だにCDで買っておりますなぁ。
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Kcouscous at 2013-10-22 22:26
*ふえさん
英語では「ヘッドバンド」っていうんですけど、その味気なさ!^^ あと、製本関係では「かんれいしゃ(寒冷紗)」という言葉も好きです。なにか、美しい。 ふえさんの世代でも電子本は無縁ですか。。私はいまちょっと見たい、聞きたいという本や音楽をいくつかダウンロードしていますが、「実体」がないと存在自体を忘れてしまって、結局あまり読まない、聞かないということになりますなぁ。
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