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2013年 03月 02日
首、肩、腕が不調。絶不調。 * ジェニファーから古本が届いた。写真の3冊締めて15ドル。 前の持ち主のフルネームをジェニファーがメールに書いていて、本の見返しにも青いインクで署名があるので、ちょっと検索をかけたらずらずらと経歴が出てきた。美術史学界ではけっこう名を成したひとらしい。ドイツで生まれたが、ユダヤ人だったので第二次世界大戦中ナチから逃れ、どこそこの国のなんとかというところで勉強し、さらにどこそこの国に行き、学位をとって、さらにアメリカに渡ってプリンストン大学で職を得、同僚のだれそれという科学者と結婚したということなんかが、あっという間にわかってしまう。 この経歴を書いたひとの書きかたがおもしろかった。「1950年代の女性としては、大学教授の妻になればそれ相当に家を切り盛りすることが求められ、研究のほかにあらゆる家事をこなさなければならなかったので、一日16時間働いたと伝えられている」。そして体をこわし、病を得て亡くなったという。47歳の若さで! 夫だった科学者の経歴も、もちろんすぐにわかってしまう。2002年に80歳で亡くなっているから、彼女より7歳年下だったわけで、その夫より15歳年下だったとしても後妻さんのジェニファーは75歳を超えている。ジェニファーは学者ではなかったようだ。メールの文章その他から考えると、夫の秘書だったか看護婦だったか、あるいは近所のお世話好きの未亡人だったかもしれない(私はプロファイラーか)。ご主人が亡くなったときの状況から考えると、ジェニファーさんもけっこう苦労したのかもしれない。 とかいうようなことが、この古本の前の持ち主の名前をあの小さな検索窓に入れただけでわかってしまうのだ。個人情報の保護もへったくれ(失礼)もない。怖い時代だ。
by Kcouscous
| 2013-03-02 12:21
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