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2009年 12月 12日
近くの大学の礼拝堂でチェロ奏者鈴木秀美の『時代の音』というレクチャー・コンサートがあったので行ってきた。プログラムは、 ベートーヴェン ピアノとチェロのためのソナタ ヘ長調 作品5-1 「ユダス・マカベウス」の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO.45 シューベルト ピアノとアルペジオーネのためのソナタ イ短調 D.821 鈴木秀美氏は作品をそれが生まれた時代の音で再現しようとしている古楽器奏者で、プロジェクタで大型スクリーンにオリジナル楽譜を映して解説したり、現在の楽譜との違いを実際に弾いてみせたり、小型カメラを使って伴奏のフォルテピアノの内部を見せたり、揚句の果てに(?)全曲演奏までして、大忙しなのである。言葉づかいは易しく、話しかたはソフトだが、内容は……む、むずかしい……。 しかし古い時代の作品は決して2000人も入るような大ホールでがんがん演奏するようにはつくられていなかったこと、アルペジオーネというのは弓で弾くギターのような、いまはもう廃れた楽器で、その代わりに彼は5弦のピッコロ・チェロを変わった調弦(ミ、ラ、レ,シ、ミ、だったか?)で弾いていて、それは彼のほかには誰もやっていないことなどはわかった。鈴木秀美氏は演奏者であると同時に研究者なのだった。受付で大学の教養学部論集をもらった。『時代の音』という彼の論文が、『山形県尾花沢盆地におけるスイカ生産に関する気候学的バックグラウンド』というような論文とともに載っている。 (この論文は、大学のサイトからダウンロードして読むことができる。) レクチャーは猫に小判であったが、小さなホールに響くフォルテピアノとガンバやピッコロチェロの音は柔らかくて親密でとてもよかった。
by Kcouscous
| 2009-12-12 23:11
| あれやこれや
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Comments(6)
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mototot
at 2009-12-13 09:13
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ふむ。 そういう研究ぜんぶふまえた上の、6弦チェロでの無伴奏6番を聴いて、わたしゃ無伴奏をやるのをやめますた・・。
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Kcouscous at 2009-12-13 11:13
*motototさん
まあね〜〜プロには本気で研究して取り組んでほしいけど、アマはアマなりのレベルと解釈で無伴奏を弾いてもよろしいんじゃないすか〜。そういう許容範囲の広い曲のような気がする。 motototさんの無伴奏もぜひ聴いてみたいです! (論文にリンク貼っときますた)
昔通信教育の夏スクで、音楽をとったことがあるんですが、そのときのテーマがフォルテピアノでした。
現代ピアノとの弾き比べ(録音ですが)などがあっていろいろと面白かったです。 モーツァルトのピアノソナタ、トルコ行進曲つきというやつだったかな、あれ、今のピアノで弾くと普通のきれいな曲なんだけど、フォルテピアノで弾くと、トルコ軍の軍楽隊が奏でる太鼓の音が、ドンドンって聞こえるんですよ。 なぁ~るほど、古楽器には意味があるんだ~って思いましたね。
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Kcouscous at 2009-12-14 22:50
*とっしゅさん
それは面白い講義でしたね。そういう発見のために、いま古楽器を使ったり再現したりする意味があるんでしょうね。 小型カメラでフォルテピアノのしくみを見せたんですが、鍵盤の下にレバーのようなものがあって、それを膝で押すとダンパーが出たり入ったりして、音色ががらりと変わるようになってて面白かったです。
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at 2009-12-25 08:06
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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Kcouscous at 2009-12-25 19:29
*鍵コメさま
はじめまして。暖かいコメントをありがとうございました! すてきな工房のお話、とても興味深く読ませていただきました。そんな貴重な機会を持つことができてラッキーでしたね。 論文のリンクも喜んでいただけてうれしいです。 またときどき遊びにいらしてください。メリー・クリスマス!
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