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2008年 11月 07日
近ごろ堀江敏幸という作家にちょっと関心がある。フランス文学者でもあり、端正で静かな日本語を書く小説家でもあり、モンサンミシェル近くに住むユダヤ系の写真家のことを書いても、日本の山間のつぶれかけた電器屋のことを書いても違和感がない。 昨日、書店で見かけた『考える人』という季刊誌の特集が「堀江敏幸と歩くパリとその周辺」だったので、ふらふらと買った。堀江敏幸がノルマンディに住む大作家や、パリの本屋や職人たちを訪ね歩いている。垂涎の写真がいろいろ。フランスの大作家は田舎の古い大きなお屋敷で静かにゆったり思索的に暮らしていて、ちゃらちゃらしたマンションに住んで銀座などで飲み歩く大作家センセイとは風格が違う。 週初めには新潮社クレスト・ブックスの『パリ左岸のピアノ工房』という本を買った。下↓の豆本の台になっているのがそれ。ここにもよく遊びにきてくれるふえさんが、きっと好きだと思うと言って薦めてくれたのだ。誰かに本や映画やCDやを特別に薦めてもらうのはうれしい。まだ途中だが、自分の仕事に情熱と誇りを持つピアノ職人と、彼が修理した古いピアノを手に入れたことから音楽の世界に深くはまりこんでいくしろうとピアニストを描いた魅力的なノンフィクション。 ここで突然この二つの話がつながる。このピアノ工房とその店主とおぼしき人物が『考える人』に出ていたのだ。『パリ左岸…』ではあとがきに、登場人物は実在するがどうか探さないでほしいと書いてあり、『考える人』の記事も曖昧にぼかしてあるが、こういうピアノ工房はもうフランス国内に十軒ほどしか残っていないそうなので、特定するのは簡単だったのだろう。 ひとつのことから、それに関連したドアが次々に開かれていくようなスリリングなできごとがときどきある。
by Kcouscous
| 2008-11-07 22:25
| 製本/本
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Comments(12)
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bongsenxanh at 2008-11-08 00:17
わー、すごい......!
本当にそうやってひとつひとつドアが開かれて、要素と要素とがどんどん連鎖して起こっていく…ということがあるんですねー。 偶然と偶然とが結びついていったら、それは必然ですよね。 なんだかすごく嬉しくなってしまいました。 あのピアノ工房、本当にパリのどこかにひっそりあるんですね。 自分で探すことはしないけれど、そうやって存在しているんだと思うだけで、なんだか心の中がじんわりしますねー^^ 続きも楽しんでじわじわ読んでください♪
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mototot
at 2008-11-08 10:25
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わ、ワクワクしますね。なにかとなにかが、引きつけあったり、とか同時に現われたりとかいうことは有り得ると思いますね。
それって、偶然じゃなくて必然なんだと思うこともありますね。 観念的な言い方に終始しちゃいましたけんど。
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Kcouscous at 2008-11-08 11:33
*ふえさん
ありがとう!!とても楽しんでじわじわ読ませてもらっていますよ〜♪ >あのピアノ工房、本当にパリのどこかにひっそりあるんですね。 カルチェラタンにあると本に書いてあるし、たぶんそのあたりには一軒しかないから「どこか」はすぐにわかっちゃうんでしょう。 描いていたイメージと違うのでふえさんは見たくないかもしれないけど、“リュック”とアトリエに通じるあの狭いドアの写真も、彼の仕事風景も載っていました。“リュック”が三週間後に結婚するという婚約者も写っていて、ミーハー的楽しみも満喫できます(^^)
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Kcouscous at 2008-11-08 11:43
*motototさん
自分があることを知ったことで、急にそれに関連したことに目が止まるようになるというだけなのかもしれませんが、なぜかこういう共時性みたいなものを感じることはありますよね。 偶然か必然か、というのも難しいですが、私などはすべては起こるべくして起こる、だからジタバタしてもしょうがない、果報は寝てまて(?)とか思いますけんど。
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mican-lingo at 2008-11-08 22:28
ああ、この本は買わなあきません。ありがとう。
ピアノ工房の本はムスメにもらいました(ちょっと自慢(^ ^;) いろいろなことがつながるのは必然だってmototさんがゆってはるけれど、私もそれに一票です(^ ^) 過去があるから今があるというか・・・。文を思いつきませぬ。
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Kcouscous at 2008-11-09 00:12
*micanさん
おお、センス抜群のムスメさんだなあ〜。 それじゃ、リュックの写真を見なくちゃあきませんね。本が書かれたのは8年前だから、ちょっとおじさんになってます^^。 私も結局すべては必然だと思います。
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EKreidolf at 2008-11-09 22:29
「考える人」は今まで誰かに貸してもらって読むことばかり(なぜか行きつけの本屋でいつも売り切れで)だったのですが、この号はどうしても観てみたくなっちゃいました。
>垂涎の写真いろいろ にひかれちゃいました・・・あ、Kcouscous先生・・・もうすぐアのつく部活が・・・ すみません、以前たしか、催促してもいいとおっしゃっていただいたような??
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Kcouscous at 2008-11-10 00:38
*EKさん
そう、大作家の風貌、古いお屋敷、書店の写真など、ヨダレですよ〜。でも虫や蝶や恐竜の写真はありません^^。 は? アのつく部活? 催促? 最近とんと記憶力が……。 どうも耳も遠いし、目もかすんできたようだわ……。
>日本の山間のつぶれかけた電器屋のことを書いても違和感がない。
そう描かれてあったので、最後のピアノ職人『どうか探さないでほしい』のくだりはどこか、急に物語の世界に入り込んでしまったかのような不思議な違和感のような感覚に陥りました。 あ、そうだった、この記事はKcouscousさんの記事だった‥‥。 慌てて現実に戻りました。(笑) 『考える人』なかなかやりますね‥‥。いい雑誌だ。 今度手に取ってみます。
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Kcouscous at 2008-11-12 13:10
*mineさん
わかりにくい文章ですみませんね(笑) 『考える人』はときどきいい特集があって面白いですが、考えてみると変なタイトルですね。『考えない人』というパロディ雑誌をつくってみると面白いかも^^。
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nabetsuma at 2008-11-24 20:37
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Kcouscous at 2008-11-24 23:37
*nabetsumaさん
お帰りなさいませ〜。たっぷり気晴らしできましたか? この雑誌情報はタイミングよかったですね。 あの刺繍工房に行ったのなら、隣の道具屋で豆かんな買ってきてもらえばよかった!
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