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2007年 02月 03日
最近見た本のなかでいちばん美しいと思った装幀がこれ。 紙の色、手ざわり、軽さ、タイトル文字のサイズと色と配置、写真の彫刻のすべての雰囲気がぴったり合っている。薄手のあっさりした表紙と裁断の不揃いな天が製本心を誘うが、この本に厚いボール紙やぼってりした布装は似合わない。 詩人・菅原克己の「東一番丁〜ブラザー軒♪」の歌を好んで歌っていた高田渡は放浪の詩人・山之口獏も好きだったが、茨木のり子がやさしい言葉で書いた胸にしみる彼の評伝が、この本に収められている。そのなかで引用されている愉快な詩をひとつ。 博学と無学 あれを読んだか これを読んだかと さんざん無学にされてしまった揚句 ぼくはその人にいった しかしヴァレリーさんでも ぼくのなんぞ 読んでない筈だ
by Kcouscous
| 2007-02-03 21:17
| 製本/本
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Comments(3)
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