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2017年 09月 16日
病院で採血するときの針が見慣れないものだった(↑画像はネットから無断借用)ので、「新兵器ですね」と言うと、それほど新兵器というわけでもなく、病院によってはけっこうよく使われていて、「よくじょうしん」というものだという。ふと「欲情心」という漢字が頭に浮かんだが、「ほら、両側に翼が付いているでしょう」と看護婦さんは言った。なーるほど、翼状針だ。「今日の新しい言葉だわ」と言うと、なぜかえらく受けた。 *今日の言葉 『ひとり暮らし』谷川俊太郎(新潮文庫/2010)から。 ……まど(*みちお)さんの作り出したものも佐藤(*慶次郎)さんの作り出したものも、ただそこに「在る」、自己主張もせず、甘えもせず、余計な謙遜もせず、草花のように簡素に豊かに存在している。それらは美術館の閉ざされた空間に並べられながら、その空間を新しい開かれた空間に作り替えたと言ってもいいかもしれない。そうしたのは二人の作品の力だろうか? それはそうなのだが、作品の力を生み出したのは作者の人柄だと言いたい誘惑に私はかられる。この空間にみなぎるゆったりした静けさ……佐藤さんはまどさんと違ってよく喋るけれど、言葉を超える何かを二人とも心の奥に秘めていて、それが静けさを生むのだと思う。 ……寺山(*修司)は人間に「生身」なんてものはないと思っていただろう。だが友人としてつきあっていると彼は十分に生身だった。いつも野心満々で、一億なんて金は簡単に作れると豪語し、そのくせつまらないことに愚痴をこぼし、大男なのに厚底サンダルを愛用していた。言葉の世界に耽溺したおびただしい作品群よりも、私はそういう日常的な寺山自身のほうが好きだった。
by Kcouscous
| 2017-09-16 11:36
| 製本/本
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Comments(4)
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mot
at 2017-09-16 21:41
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お。イシがうしろに・・
アマゾンのぜんぜん急ぎません配送で新品ポチしたんだけれど、中味は同じかしら。 採血のときはあさっての方向を見ているので、何を使っているのやら、小心者にはわかりません〜
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Kcouscous at 2017-09-16 22:58
*motoさん
あれ岩波現代文庫なんだね。これは同時代ライブラリーに入ってるやつですが、同じ出版社だから内容は同じなんじゃない。おかげでまた拾い読みして感動を新たにしました。 採血は、じっと見てないと何されるかわからないと言ってた人がいたので、今回はじっと見てみました〜^^
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mican-lingo at 2017-09-17 20:52
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Kcouscous at 2017-09-18 07:43
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