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2017年 05月 18日
モッコウバラもクリスマスローズもシャガもツルムラサキも見境なくぐちゃぐちゃに生い繁っている庭。ハコベが丈50cmにも伸びているが、その間からフキも何本も出ているので、引き抜いてきて今夜のおかずにする。採ってすぐだからアクもなくて柔らかくておいしい。 *今日の言葉 『ちいさい言語学者の冒険 −− 子どもに学ぶことばの秘密』広瀬友紀(岩波科学ライブラリー/2017)から。 ちなみに、大人の母語話者が見逃している、日本語のなかの隠れた法則について教えてくれるありがたい存在として、子どものほかに、外国人(日本語を外国語として学習している人たち)があげられます。 「おんな」+「こころ」は「おんなごごろ」で「こころ」が濁音化(連濁)するけど、「おんな」+「ことば」で「おんなごとば」になることはない。なぜだろう?という問いの答えは「ライマンの法則」とよばれています。ふたつめの語にすでに濁音が含まれていると連濁は起こらないのです……この法則に気づいたベンジャミン・スミス・ライマンさんは、明治時代にアメリカから日本に招かれた鉱山技師だそうですが、ことばへの直感も鋭い人だったんですね。 ここまでのことから、子どもは実際に聞いたことのある表現だけを身につけていくわけではないこと、実際に聞いたことのない表現も、その性質を類推し、その時点で身につけた規則を適用することによって、使える表現を自力で何倍にも増やしていることがわかります。
by Kcouscous
| 2017-05-18 23:29
| 製本/本
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Comments(6)
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min_y at 2017-05-21 11:55
私たちが母語をどうやって習得してきたのか、とても興味深いですね。私は子供を育てたことがないので、赤ちゃんが徐々に言葉を覚えていく様子を見られなかったのが残念です。
文法なんて後付けで作られたものだと思うけどちゃんと法則があるってのも不思議。こうやって文明が発達してきたのも言語があってこそだし、人間の脳が言語を創ったことはやはり奇跡のようなものですね。 この本、興味のあることがわかりやすく書かれていそうなので、ぜひ読んでみたいです。
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Kcouscous at 2017-05-21 23:14
*min_yさん
私たちは下二段活用とか(なつかしい!)ぜんぜんわからなくてもちゃんと日本語を覚えてきてしゃべっているわけで、もちろん文法は後付けですよね。実際に話されている言葉を分析して法則を取り出してまとめたのが文法なんでしょうが、子どもがただ大人の口まねではなくて、その法則をつかみ取って言葉を覚えていっているというのが面白かったです。 あかんぼの成長をじっと観察して事例を収集してそういう理論を導き出したのは親が言語学者だからで、子どもを育てたからといって誰もが気づくというものでもないかも(笑)
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arz2bee
at 2017-05-23 12:07
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澄むと濁ると大違い。刷毛に毛があり、禿に毛がなし。
赤ん坊はすべての言語を発音する潜在能力として持っているのですが、耳に入ってくる音でそれが選ばれ他の能力は失われてゆくそうです。子供の時に持っていた能力が大人になると失われる、何か理由があるのでしょうが不思議です。子供と大人は別の生物と小児科の教授が言っていました。
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Kcouscous at 2017-05-23 16:29
*arz2beeさん
この本で面白かった話のひとつに、幼児に「は」にてんてんを付けると何になると聞くと、たいてい「が」と答えるというのがありました。音声学的に考えると(=発音する器官の位置を考えると)それは理にかなっていると。 それが字を覚えるにしたがって、みな「ば」と答えるようになるそうです。余計な(?)情報が入ってくるにしたがって、そういう直感的能力が失われていくということでしょうか。
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とっしゅ
at 2017-05-30 20:40
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そういえば外国人向けの日本語教育の本に、接続詞「や」と「とか」の違いが書いてあって、「AとかBとか」とは言っても「AやBや」とは言わない、という説明を読んでな〜〜〜るほどぉと感心したことを思い出します。
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Kcouscous at 2017-05-31 07:38
*とっしゅさん
へ〜ぇ。なんで?
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