by Kcouscous カテゴリ
フォロー中のブログ
foggyな読書 ことのは・ふらり・ゆらり... となえウタと 往来座地下 NabeQuest(na... 春巻雑記帳 日常と夢の記憶 石のコトバ O Kumatetsu Ga... Lenzgesind エッフェル塔マニアの「そ... 胡乱亭 さし絵のサイン 水牛だより ヒツジのタンス らしさ ーY.tricotー atelier ALDE... toriko les 100 sacs... 光と影をおいかけて 風 daily-sumus2 日々の皿 侘助つれづれ ウェスタンニューヨークの... daily-sumus3 絵日記日和 ウェスタンニューヨークの... 外部リンク
別館
ライフログ
ブログジャンル
|
2017年 02月 13日
仙台駅近くにある市場は「朝市」と呼ばれているが、実際は朝から夕方までやっている。魚も野菜も種類豊富で安い。三陸産の殻付き牡蠣はこれで650円だった。ぷっくり太っていて美味しかった。 最近は観光客も多く、伊達武将隊という名のサムライ姿のガイドたちがときどき市場内を案内して歩いている。この牡蠣を買っていたときも、眼帯・鎧姿のサムライが「こんにちはー」と魚屋のおばさんと挨拶を交わして通り過ぎていった。居合わせた馴染みらしい客が「だれ?」と聞くと、おばさんは何食わぬ顔で「伊達政宗」と言うので思わず笑った。 先日は八百屋の店先でこの伊達政宗が「拙者もあまり詳しくはないのだがな、なんでもこの小松菜というのはビタミンが……」と観光客の若い女性に説明していた。完全にデーモン小暮閣下のノリ。 *今日の言葉 草間彌生自伝『無限の網(インフィニティ・ネッツ)』(作品社/2002)から …… 未知の場所への好奇心は、外国がその黒々とした山の向こうにどんな形であるかを見たいと思う気持ちへと発展していった。そしてある日、私はフランス大統領に宛てて一通の手紙を送った。それは、 「閣下、私は貴国のフランスがどんな国か観たいと考えているので、とってもよろしく頼みます」 と可愛気溢れる内容のものだった。すると、よもやと思っていたのに、たった五行の短いものではあったが親切な返事が帰ってきた。 「私の国に興味を持ってくれてありがとう。日仏文化交流の機関がいろいろあるので手配しておきました。まず、フランス語をよく勉強して試験を受けなさい。あなたの成功を祈っています」 それから後に、フランス大使館からいろいろなアドバイスがちゃんとあった。ああ、しかししかし、頭の痛いフランス語め! 迷いに迷ったが、あの頃、私はアメリカにもひどく行きたかった。昔、絵本で見たことのある、小さなお下げの黒人の女の子のエキゾチックな顔を思い出した。あれだ! ああいう不気味な裸足の子供の住んでいる所には、きっと人跡未踏の原始林もあるかもしれない。 (それから草間彌生はアメリカの画家で唯一名前を知っていたジョージア・オキーフの住所を探し出して手紙を書き、なんと返事をもらうのである。すげぇな。。)
by Kcouscous
| 2017-02-13 16:00
| 食べるもん
|
Comments(4)
Commented
by
daikatoti at 2017-02-13 17:47
はぁ〜っ、何でもやってみるもんですね。
0
Commented
by
Kcouscous at 2017-02-13 21:16
*totiさん
ほんと。まずそういうことをやってみようと思うところが凡人じゃないですね。
Commented
by
LEFFIE at 2017-02-15 13:53
無限の網、読んだ覚えはあるのだが、NYに草間彌生が着いて、オキーフに会いに行ったのか、 後にオキーフが来たのか、それとも会わなかったのか、、思い出せません^^;
少女のころの庭の話は朧げに思い起こせるのですが、、 それに読了したのか、、、⁉︎ 情けない、、です
Commented
by
Kcouscous at 2017-02-15 20:34
*LEFFIEさん
ずいぶん前に買ったのに読んでおらず、ちょっとしたきっかけでつい最近読んだばかりなのでよーく覚えてます^^ オキーフはNYに着いた草間彌生がちゃんと暮らしていけてるかどうか心配してわざわざアパートまで訪ねてきたのです。 「あんなにすごいしわ見たことない」が、「あらゆる面であんな立派な人は滅多にいない」と草間彌生は書いています。 読む片端から忘れ、いったい読む意味があるのか!?と私もいつも思います^^;
|
ファン申請 |
||