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2014年 01月 21日
いしいももこという名は「くまのプーさん」や「ピーターラビット」の思い出と切っても切り離せない懐かしい名だが、このエッセイ集を読んで、意外に手厳しい、理知的なひとなのだとわかった。戦争の終わるころから宮城県鴬沢村に友人と開墾に入り、厳しい農業と苦闘していたことも初めて知った。村人たちと親しくつきあい、酪農組合を立ち上げたりもしているが、村の人々が働いても働いても赤貧洗うがごときみじめな暮らしをしているのは無知だからだとか言っている。 また、東京の小さな家に井伏鱒二と太宰治が遊びにきたが、先客がいたのでいくら言っても入ってこず、ずっと庭にいたとか、太宰が死んだとき、井伏鱒二が「太宰君はあなたが好きだったんですよ」と言ったとか、「知っていたら太宰さんを死なせはしなかった」と彼女が言ったとか、面白い話がいっぱい。 知らないことが多いなあ。 *今日のおひる 札幌円山動物園ラーメン。 売上げの一部は動物のエサ代に使われるとか。
by Kcouscous
| 2014-01-21 21:49
| 製本/本
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